JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー
リングのデザイン&サイズ変更の依頼です。
今日、いろいろ電話でお話して、欲しいデザインも理解できたと思います・・・。
たぶんね(笑)
で。とりあえず、リングのアームデザインを変更したい、サイズを変えたいとの話。
石を外す工具を使ってターコイズに傷がつかないように爪を起こします。
インディアン ジュエリーでは、爪のないデザインもあるので全てこれが使えるわけでもありません。
臨機応変に・・・時には専用の工具を作るところからやらなきゃいけない事もあります。
爪が全部起こせたので竹串などで石を外します。
で、変更するデザインのリングアームに「鳥」の模様を入れて欲しいという希望でした(できれば・・・ねw)
なるほど、素敵なデザインですね。こんな感じの模様を入れたいとの話。
切り込むか、刻印で打つか=刻印を作るか。
どちらが、難しいか。
「刻印」だな・・・。
そんなわけで刻印「鳥」を作れ!のミッションです。(ここからは、自前の刻印を作る時の参考にしてください。)
まず! 金属で消しゴム・ハンコみたいなことができるの?って話ですよね。
金属=硬い(イメージ)だから、そんな事できるわけがない?ホントに?
これが、固定概念ってヤツですw
金属はその特性を知っていれば、切る削る変形させる結合するなどの加工ができるものです。
金属の棒を柔らかくする。熱したものを石膏に刺して1晩かけてゆっくりさましておきます。
この柔らかくしたモノが1本あったのでそれを糸鋸で切り(切れるんです)面を作ります。
グラインダーで平らな面を作り、そこに鳥の形を削っていきます。(糸鋸やルーターなどを使って・・・ね)
穴は?焼き入れした尖った金属を万力で硬く固定した素材にあてて叩く!という方法で作ることが出来ます。
これら作業は、インディアン ジュエリーなどの工具を作る古典的な技法です。覚えておくと損はないと思います。
オリジナルの刻印が自作できるわけですから・・・。
大まかな形を作ってから、微調整してゆくのです。
刻印(焼き入れしていない)をハンコ(朱肉)でスタンプしながらその形状を確認しながら作業します。
赤い矢印部分=修正して形を整えました。
刻印の原型が仕上がったら、真っ赤になるまで一旦熱して水に浸けて急冷します。
刀鍛冶の「ジュ〜!」ってアレですね。
焼き入れ=鋼が硬くなる。(銀はその特性は逆で柔らかくなる、叩くと変形硬化する。)
硬くなった「鳥」刻印で、柔らかくしたシルバーに打つ!(完成)
実際はこのサイズ。「鳥」の刻印。ルーペを使いながら細い糸鋸(数種類)で削っていく。
これ1つで1時間くらいかかったかな?
左右逆向きなのは、イラストの原画を見ながら彫ったから(笑)これは良しとしてくださいw
これで、リングアームを作る準備は出来ました。この続きは明日ですね。
フォアテイルズフォックス