フォアテイルズの屋根裏工房へようこそ。
アメリカ旅行記や制作記録などを綴っております。
ロイストン鉱山にてターコイズを採掘してきました。

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ターコイズ ジュエリーが出来るまで(5)
JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー

こうしてUSAのRoystonターコイズ鉱山で採掘した原石がカボションになりました。


USAの鉱山で、大地から採掘した本物のターコイズ(市場の70%以上は、ターコイズ カラーの石が売られている)を

ジェリーに仕上げるわけですが、USAには古代プエブロ族などネイティブ アメリカンの祖先が描いた壁画があり

今回はそのモチーフのベゼルを、WAX(鋳造)で仕上げています。

ターコイズは、衝撃に弱いのでターコイズの下に革のクッション(1mm厚)が入れてあります。


ターコイズには、銀色が似合うと思います。(個人的にはw)

ベゼル(覆輪)部分のパーツに切れ目を切れ込みます。

計算していないようですが、板の厚みや糸鋸の太さには一定の決まりと私なりの決め事があります。


なました銀を・・・。

(「なめした」とクセで言うので(革細工の言葉)彫金の先生に「な・ま・す!」と注意されますw)
いつも、ゴメンナサイ!(笑)

革は、なめす。
銀は、なます。(柔らかくする)(火をあてて、オレンジ色になったら一呼吸おいて水につけて急冷)

・・・を丸めて、ターコイズの外周にピッタリくるように切って、ブラシで磨いてからきれいにロウ付けします。
制作の詳細は、依頼制作品のカテゴリなどでよく記載しているので、銀細工に興味がある方はそちらを参照してください。

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彫金に興味があれば、(自分でもこんなペンダントが作れるようになりたい!と思ったら)下記まで。

大阪 カシュカシュ(彫金教室)TEL:06-6630-6626 (川原先生)

京都 小さな職人ひろば(彫金教室)TEL:075-812-7624(奥野先生)


※ どちらの彫金教室でも、フェザタコ製の「ターコイズ カボション」のお買い求めが可能です。

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出来上がったベゼルのパーツをカボションにハメ込んでみます。
きつくてもゆるくてもアウトです。0.1mmの差がわかるようになれば大丈夫!(笑)



こうして、バチカン パーツ(ココペリ(小))をロウ付け、酸処理、研磨などの仕上げ処理をし、革敷を終え

やっと、Royston Turquoise(Hand Grinding Turquoise) Pendant になります。
シルバー950 ペンダントの裏側には、「FT」の羽根型ホールマークと、fourtailsfox silver 950の刻印が入ります。
ハンド グラインダーで仕上げたターコイズはマットな感じがとても優しい風合いのカボションになります。



爪を専用工具で倒します。プッシャーという道具をつかったり平らな刻印で叩いて倒したり臨機応変で道具は使い分けます。


Royston Turquoise(Hand Grinding Turquoise) Pendant

このカボションは、産地、採掘場所、鉱山主、採掘者、採掘日時研磨人(ケンマビト)がはっきりとしています。
本日原石から削り出されたターコイズで、スタブライズ(樹脂加工)処理やエンハンスド(着色)のしていない天然物です。

壁画ベゼルは、プエブロ族など古代原住民が洞窟に書いたUSAの洞窟壁画をキャスト仕上げ。
バチカンには、精霊ココペリが踊る幸運のペンダントです。

研磨ビト・・・研磨した人(私です)


こうして、世界に1つの「ターコイズ ジュエリー」が完成しました。


fourtailsfox


 
ターコイズ ジュエリーが出来るまで - -
ターコイズ ジュエリーが出来るまで(4)
JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー

研磨。これはフリーハンドでやるので経験もテクニック(石のあて方、角の落とし方)も必要です。

PIXIE研磨機などで経験を積んでいた方が、ハンド グラインダーの研磨は難しくないと思います。
(いきなりのターコイズ研磨は、やはり難しいと思います)


こうして、昔ながらの方法でターコイズを研磨できる喜びはUSA採掘にも増して楽しいものです。

今回は楕円形のカボションを作ります。(ターコイズ ジュエリーにするので)


荒研磨で、形のバランス(左右、上下)をみます。ベイン(鉱脈)などワンポイントの有無、

クラック、クォーツ、クオリティもチェックしておきます。


形が整ったら、本研磨して仕上げます。

最終研磨は革に砂をペーストして磨きますが、今回はダイヤモンドペースト#14000を使いました。

1時間くらい、この革の上でカボションをゴシゴシと磨きます。



ロイストン鉱山のターコイズが、このような過程を経てやっとカボションになりました。

いよいよ、ターコイズ ジュエリー(アクセサリー)制作の開始となります。

ネイティブ アメリカン(インディアン)は、これらのスキルをすべて習得していたのですね・・・。

私は、これらに関する技術を経験するのに、およそ3年ほど費やしたのですが。アメリカなら1年でいけるか・・・。

「ターコイズを川に投げれば、いつしか雨がやってくる。」

なんて、のんきな事を言いつつも、その知識と技術と作品のクオリティには驚きをかくせません。


(続く)

fourtailsfox



 
ターコイズ ジュエリーが出来るまで - -
ターコイズ ジュエリーが出来るまで(3)
JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー

ターコイズを採掘すること半日、埃だらけ砂だらけ・・・。

革ジャンのポケットは、ターコイズだらけ?(ポケットだけで、2キロも!?入ってましたw)


こんな岩は、ポケットには入らないので袋に詰めて車へ載せてまた採掘。・・・を繰り返します。


そして、採掘したターコイズを洗浄してカットしてターコイズ部分を日本へ送る準備です。

鉱山まで往復1200キロ。苦痛?いやいや・・・そりゃ楽しい気持ちです。

これを研磨してアクセサリーを誰か日本の作家さんが作るわけですから・・・。

そんな笑顔を思い浮かべるだけで幸せな気持ち>苦労(つたない英語力、疲労、不安)です。



さあ、ロイストン鉱山から採掘したターコイズが手に入りました!・・・となるわけです。

どんなグレードのターコイズが研磨できるかは、なんとなくしかワカリマセン(><)石の中が見えないので。

日本に向けてUSAから輸出します。40キロ採掘から→20キロのターコイズ原石になりました。

この時点で、1週間が経過しています。(時は金なり・・・ですねw 急がないと。)

飛行機で1万キロ飛んで日本に戻り、「ターコイズ原石」が税関を通過して自宅に届くのを待ちます。




そして届いたロイストンの原石。これを研磨するわけなんですが、ネイティブ風にやりたいじゃないですか。

で、いろいろ調べてUSAのアンティークなハンド グラインダーにいきつくわけなんです。

すぐにUSAに連絡して、アンティークなハンド グラインダーの輸入の手続きをしました。



と、その前に・・・。ターコイズは、モース硬度4〜5なので硬い!というほど硬くない石です。

バッキング処理ということをして、カットや研磨の振動で割れにくいようにします。(補強です)

USAでもJapanでも、Devconが用いられるのが一般的なようですね。USAのは茶色なんだよなぁ・・・。

デブコンはよく混ぜて、ムラのないようにします。混ぜが甘いと硬化も「ン?」な状態になります。

(これは、文章では伝わらないので機会があれば、一度経験してくださいw)



最初は、バッキング材を塗った面にターコイズを貼り付けていましたが、Devconが無駄になるので

1つずつ処理する方法に切り替えました。



このロイストン ターコイズをドップスティックに貼りつけてガリガリと研磨します。

厚みはDevcon1mm、ターコイズ4mmくらいが理想です。(天然ものなので、バラつきます)

荒研磨と呼んでいますが、とりあえず角を削り落として、多角形に研磨します。





(続く)

fourtailsfox


 
ターコイズ ジュエリーが出来るまで - -
ターコイズ ジュエリーが出来るまで(2)
JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー

ターコイズ、この不思議な魅力の蒼い石(バリコイズやバリサイトは、緑色)は、どこでとれるのか?

ターコイズの歴史は、古く青い宝石として王家のあるような時代や地域ではよく登場します。

私が欲しいと思ったのは、「空石(そらいし)」USA産のターコイズ。

護りの石として、祈りの石として、ネイティブ アメリカンに深くかかわるこの石が好きです。


日本から1万キロ ロサンゼルス空港でレンタカーに乗り換えて600キロ先トノパの町にその鉱山はありました。


USAの空は広く、その変わりゆくさまは壮大です。


ターコイズの産地は、アリゾナ州、ネバダ州、いろいろあるのですが私たちはロイストン鉱山のある

トノパという町に、探しに行きました。(Jimの指定の待ち合わせ場所)



砂漠なので乾燥地帯。ガラガラヘビや、サソリ、トカゲ、タランチュラにウサギ・・・要注意かも?なところ。


小さいのですが、広い町です。


こうして、ターコイズの採掘に鉱山へと向かいました。

こんなところを走って小高い山の谷間に向かいます。


ここがロイストン鉱山です。ターコイズはこんな場所で採掘されるのです。


足元には、小粒なターコイズがいっぱいです。
いっぱい過ぎて、拾うひまもありません・・・(笑)
大きなものは、採掘現場へ。


こんな感じで掘って、砕いた岩から鉱脈のはいった岩や石を袋に好きなだけ詰めます。

Deanさん、どのくらい掘っていいの?ああ?そりゃ持てるだけ持ってっていいよって・・・(@@;(笑)

(続く)

fourtailsfox


 
ターコイズ ジュエリーが出来るまで - -
ターコイズ ジュエリーが出来るまで(1)
JUGEMテーマ:ハンドメイドアクセサリー

ターコイズ(和名 トルコ石)Turquoise

空石(そらいし)と私が呼んでいるこの魅力的な青い石は、USAで採掘され

ネイティブ アメリカンにの装身具として古来より愛されてきた石で、
旅の護り石として、雨乞いの儀式でも用いられる大切な石でもあり、
日本では、「インディアン ジュエリー」としても有名な石です。

roys19.jpg
ここに一粒のターコイズで作った、ターコイズ ジュエリー(日本で言うアクセサリー)があります。

このターコイズ ジュエリーは、特別なものです。

USAのターコイズ鉱山で私が直接大地から採掘してきた原石で作ったもの・・・です。

往復21,200キロ(内1,200キロはレンタカーで自走)を移動して手にしたターコイズです。

roys23.jpg

そして、その手法・技法にもこだわってみました。 この数年で身に着けた知識をつかって。

シルバースミス(インディアン ジュエリー)、彫金、WAX、研磨機の輸入など一人ではとても

たどり着けない果てしない道のりです。いまだ先は見えません・・・。

鉱山主(Jim)や、USAの友人(Jim&Sherri)のおかげで今があります。

USAを訪ねるたびに、1週間は寝泊りさせてくれる、USAの実家のようなものです。



私が目指したのは、ネイティブの手法(技法)です。特に彫金がしたいとかそんな感じではありませんでした。

彫金ってものには、興味がなくてシルバースミス(銀細工師)=USA、だったからです。(共通点多いのですが)

しかし、そのインディアン ジュエリーの歴史には日本の彫金技術が深く関与していました。

それには驚きました。私のインディアン ジュエリー(ターコイズ アクセサリー)の技法は、

2人の日本人のシルバースミス(Silver Smith=銀細工師)とUSAの鉱山主から見聞きした方法を用いています。

WAXの手法は、JJCAの「アートワックスの技法」を習得して用いています。

彫金の技法については、「小さな職人ひろば(京都)」、「カシュカシュ(大阪)」で習得されることをおススメします。

いつも、雑談ではありましたが参考になるお話ばかりで、時を経つのも忘れてターコイズ販売にお邪魔していました。


ターコイズの研磨については、USAの友人「Jim」のお宅に1週間研磨研修に行き、ダイヤモンド パシフィック社を

訪れ、その現場で見聞きして参りました。鉱山主「Jim Saunders」「Dean&Dona」さんの研磨工房も見学して

技法を聞いて参りました。シルバーワークにあたっては、その影響(得た知識の活用)も受けてUSA式でやっております。


100年ほど前にUSAで発行された「Silver Smithing」の本によれば、当時ターコイズはハンド グラインダーで

研磨されていた様子なのですが、実際にこのアンティークなグラインダーをUSAで探して輸入してみると

「あ〜これは、こんな感じだったのか。あ〜こう進化していったのか・・・。」と、いろいろな推測ができました。

これは、PIXIEやGENIEといった本格的な研磨機を長年つかった経験がないと分からないことだったと思います。



・・・いやいや、羽根は戦い用なので、ターコイズの研磨で正装はしないでしょうが。まずは形から???

一定の速度で左手で回して、右手で水をつけながら研磨する。。。

これが、安定するといい感じにターコイズを研磨できます。

ドラムと同じと言えばわかるでしょうか・・・。左右バラバラな動きをするのが心地よい・・・。

研磨リズムのあった時の快感は、「楽しい!」の一言につきます。


ハンド グラインダー(USA) 1800年代〜1900年代のもの。

では、原石の採掘からターコイズジュエリーになるまでを書いてみましょう。。。


これが書けるのは、私くらいかもしれませんね(笑)あ、たいちょんがいた(^^;

(続く・・・)

fourtailsfox



 
ターコイズ ジュエリーが出来るまで - -
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